演劇あれこれ
2012年 12月 10日
チケプレあり、知人出演あり、学生演劇あり、リーディングあり、戯曲賞公開審査会ありとあれこれありました。
本当はこれに稽古見学も入れたかったのですが。
他にも知人が出演しているもので行きたかったのもあるのですが、なかなかうまく調整つかず。
公演期間が短かったり1回限りだったりするとキビシイですしね。
演劇って劇場や舞台(美術・照明・音響もろもろ)や構成や演出や役者の個性や力量や熱意や、がどんなにすばらしくても観るほうの状況や好みで観方が変わるのでオソロシイものだと思います。きょう日はインターネットですぐに口コミが見られてしまうので多少影響は受けますが、やはり自分で実際に劇場に足を運ばなければわからない。東京はあまりに劇場も劇団も公演も多すぎて選ぶのがたいへんというぜいたくな悩みになるのですが、その中でひとつを決めるのはなかなかたいへんです。多くの人がほめちぎっているのに高いチケット代を思い切って払って行ってみて、がっかりしては自分の観方がおかしいのかと思うこともあります。
で、今週末のラストは劇作家協会の新人戯曲賞の公開審査会だったんです。若い人たちは今どんな戯曲を書いていてそれをベテランの劇作家(審査員)はどう読むのか興味があったので。
審査会に先だって最終候補作6作品のリーディングが15分間ずつありました。10人の出演者が交互に読むのですが冒頭の15分間でも各作品の雰囲気は伝わってきて、いずれも最後まで読みたいと思わせる力作ぞろいでした。
公開審査会では7人の審査員が討論して最終的に挙手でしぼられるのですが、こういう選考って本当に難しいと思います。どうしても読み手(審査員)の好みが入りますものね。
でもね、やっぱりそうなっちゃいますよね、演劇って、と改めて思いました。だって、人間が創って人間がジャッジするんだもん。戯曲は実際に舞台で演じられるとまたまったく違うでしょうからさらに難しいと思います。
賞についてはいろいろあるとは思いますが、
私はなんだか安心したんです、その討論のコメントを聞いていて。
審査員のみなさんの演劇に対する思いを聞きながら。
状況をドラマで表現するのが演劇だ。
言葉を信じることだ。
観客の想像力を喚起するのが演劇だ。
省略するところをどう選ぶかが演劇だ。
小劇場はマイノリティのためにある。
等々から、「日常」とは「いま」とは「自分」とは?
「今」「演劇をすること」とは?
今、原発の問題はあるし、選挙中だし、うちらどないしたらええのん?
っていう中で演劇、っていう。
どないもこないも、進むしかありまへんなぁ。(←なんで関西弁?)
もっとたくさんの人に劇場に来てほしいなぁ。
もっとたくさんの人に投票に行ってほしいなぁ。