小林カツ代さん、ありがとうございました。安らかに。

料理研究家の小林カツ代さんが1月23日にご家族に見守られて亡くなったそうです。
KATSUYOレシピ

彼女の本や笑顔にずいぶん助けられ励まされてきましたので、2005年に倒れられてからも、ずっと回復されることを祈っていました。どうされているかなぁと折にふれては思い出したりしていました。直接お目にかかる機会は残念ながらありませんでしたが、結婚して共働きで時間がなかった時に、カツ代さんの「働く女性の急げや急げ料理集」の前書き「時間がないからこそおいしいものを作る」という言葉に目から鱗が落ちる思いをし、
「手をかけようとかけまいと、うまい料理はうまいのです。まずい料理はまずいのです。」
「料理は”心”であるとも言われます。でも、”心”だけではどうしようもないのも料理です。」
というキッパリした言葉に、「共働き」で十分に料理に時間をかけられない、負い目のようなものからどんなに救われる思いがしたことか。こう見えて昔ながらの保守的な考えにはかなり縛られてもいました(まだ過去形になりきっていないかもしれない)。
そしてどれをとっても失敗のないレシピひとつひとつに添えられたカツ代さんの働く女性への応援歌のような言葉の数々。

今見直してみると、この本は1982年、「働く女性のキッチンライフ」のほうがその1年前の1981年の版でした。
この「ーキッチンライフ」の第1章は「時間が足りないことをプラスにする」で、「女性にこそ必要な時間管理術」と時間管理の大切さと具体的な方法を教えてくれ、台所や家事にまつわる細々としたことにひとつひとつ
「それは本当に必要なの?」
とつきつけてくれました。
「まとめ買いは本当に便利?」
「冷凍食品はイコール手抜き?」
「ひとにはそれぞれ事情もあり都合もある。おそうざい売り場をたまに利用したっていいではありませんか?」

私が結婚して子育て真っ最中だった時はほんとにこんなことに負い目を感じることが多々あった。
今は少しは変わったのかしら?
お弁当時代には冷凍食品にもずいぶん助けてもらった。
でも、少しでも安全で質のいい食品を手に入れるようにはした。
朝早く起きてお弁当作って夜遅く帰って夕飯の支度をするのは本当にたいへんだった。
冷凍食品を使いお惣菜を買ううしろめたさに勝てたのはカツ代さんのおかげです。

今はこんなこと笑い話になっているのでしょうか?
だといいけど。

幸いなことにオットもこどもたちも「料理はハハオヤがすべき」とか「手抜き」とか一切言わない(言えないのか?!)のでいつもいつも助けてもらっている。

カツ代さんの本たちは子どもたちも小さいころから熟読していたことをつい最近知りました。
すっかり色あせ、ところどころに食べ物のシミがつき、メモがあるカツ代さんの本たちには今でもお世話になっています。

息子さんのケンタロウさんのこともカツ代さんの本の中にあったので、大きくなって同じく料理研究家になった時もなんだかうれしかった。

カツ代さん、本当に本当にありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。

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by sk_miyuki | 2014-01-30 12:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

早期退職して50歳から演劇生活中の阪口美由紀のブログ。稽古・公演・映像・観劇メモ。英語学習メモ。ぼちぼち始めたモノ減らしや健康のメモなど。年々物忘れ力が上がるので備忘録ブログです。


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