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「1万人のゴールド・シアター2016」:「老人」って?

60歳になった年に「老人」参加のプロジェクトに参加できるというのも良い冥途の土産になりそうです。
60歳から91歳までの「老人」の中では赤ん坊みたいなものですが。
1500人の「老人」の群集劇。
「老人」ってなんだろう?っていやでも稽古の度に考えます。人生の先輩たちを目の前にして「長く生きる」ってどういうことだろう?とか。そもそもだれも自分のことは「老人」なんて思っちゃいないんじゃないでしょうか?私にしてからがまだ「老人」をネタと考えてしまうひよっこぶりですし。
「自分のことは置いといてだけど」って前置きして参加者たちが「老い」について語るのがまた面白いです。
そしてまたそうした「老人」たちを夢中にしているこの舞台、演劇の力も改めて考えます。車いすだって、歩くのも、立ったり座ったりがたいへんだって、多少耳がよく聞こえなくたって、多少台詞が覚えにくかったり上手く言えなくたって、舞台にあげようと考えた蜷川幸雄さんはやっぱりすごいなと思うし、その思いを実現しようと全力で取り組んでいるスタッフさんたちに蜷川さんへの敬意と愛を感じます。彼ら彼女らはきっとものすごぉくたいへんだと思うのにいつもものすごく誰に対しても優しい。やり遂げる、という熱意に満ちています。回を追うごとに増えていくスタッフさんたち。この現場に立ち会えるのは幸運です。そうした若いスタッフさんたちや俳優さんたちと同じ現場に同じ劇場に居るということだけでも生きているのは面白い、演劇って面白いと思います。




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by sk_miyuki | 2016-11-14 16:00 | Trackback | Comments(0)

50歳から演劇生活を始め、稽古・公演・映像・観劇メモや日々のあれこれを綴っていましたが、2019年からはオンライン中心の生活をしています。http://bit.ly/2Q7ZgbW 語学も好き。気まぐれに旅行も。


by sk_miyuki