実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]

「浅間山荘」って聞くとなんかザワザワするんだよね。
思い出すのは

テレビの画面
受験勉強
確認するまで大学受験だと思い込んでたけど実は高校受験だったらしい。
間もなく受験であたしはおべんきょうしなきゃいけないのになんだかテレビでずっと薄ら寒そうな雪山の風景とぶっそうな風景と銃声やらなにやらでべんきょーできないじゃないよ、
なんて思ってたあたしは北海道の片田舎でまじめにおべんきょうがしたい中学生女子だったようだ。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んだのもその頃だったのだろうか。安田講堂とかゼンガクレンとかデモとかすべてが遠い世界のできごとでさっぱりピンと来なかった。
大学に行った頃にはそういうこともも遠くへ行き始めていたころで,
それでもカクマルとかちゅーかくとか一部の人が時々なにやらわめいていたり、わけのわからんビラ渡されたり、今でいえばウザいことこの上なかった。

てな当時の雑多な記憶が断片的に戻って来たのは
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のDVDをうっかりレンタルしたからだ。「うっかり」というのはその舞台版が今上演されていて「見に行こうかなぁ」と思っていた時に目にしてしまったから。レンタルしたのはいいけれど「ちょ、190分?3時間以上じゃん」それにあの事件(事象?何?)については断片的な良くない情報しかなく、それを映像で見たいとは正直思っていなかった。
前半のニュース記事をふんだんに使った部分は断片的な記憶が少し整理されて「ああ、あの頃こっちのほうではこんなことになっていたんだなぁ」と自分が小学生や中学生だった時を思い浮かべながら見た。
でも、その後に続く山岳ベースだの軍事訓練だのましてそーかつという名を付けられたリンチだの殺人だのが延々とリアルに続くシーンは正視に堪えないというか、席を立てない映画館じゃなくてよかったと思えるほどだった。

子供の頃の私のまわりには実直に毎日を生きる保守的な大人が多かったし彼らからすれば連合赤軍だの共産主義だの革命だのは「お上にたてつくバカな若者たち」だった。
成田空港建設反対闘争のニュースを見ていた時に
「あんなに反対している人たちがいるのに無理やり建てるなんておかしいんじゃないの?」
って呟いたら大人に聞きとがめられて
「お前はアカか?」
と言われたのを今思い出した。
冒頭のニュースシーンを見ながら思ったのは
ほんの45年前には(方法は間違っていたけど)真剣に国をよくしようとしていた人たちがいたんだなぁという妙な感慨だ。
でも、それが銃や爆弾になったり暴力になったり個人攻撃になったりしていったことに人間の弱さや危うさを感じる。
今では「お上」は正しいとは限らず、ただおとなしく従っているだけではより多くの人にとっての幸せはやってこないと気がついているし、気づかないふりをし続けている結果がどんどんおかしな方向に行かせているんじゃないか、とか。

てなことを考える機会をくれた映画だった。



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by sk_miyuki | 2017-03-13 21:20 | DVD | Trackback | Comments(0)

早期退職して50歳から演劇生活中の阪口美由紀のブログ。稽古・公演・映像・観劇メモ。次回出演2017年6月24日~25日YSG大14回公演『間違いの喜劇』@山手ゲーテ座


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