「表と裏と、その向こう」 イキウメ

今日のレッスンのあとの観劇は
「イキウメ」というおもしろい名前の劇団。
前にも書いたけどふとしたことで名前が印象に残っていた劇団です。
去年これもふとしたことで見にいった「散歩する侵略者」がおもしろかったんですねぇ。
今回も楽しみにして行きました。
実を言うとこの前の「眠りのともだち」はいまひとつだったのですが、今回はまたまた不思議な魅力全開でした。SFものでおもしろいと思う舞台ってそうそうないように思います。
ストーリーや詳細は↓のサイトを見ていただくとして、
今回は紀伊國屋ホールということで劇場もぐっと大きくなりましたが、客席はほぼいっぱい。若い人が多かったけど年齢層も広かったようです。
シンプルだけどちょっとずれている舞台セット。その斜め具合を生かして不思議な世界が展開します。二階構造の使い方も有効でおもしろかった。
この劇団の役者さんたちの、肩に力が入らない(ように見える)熱くない(ように見える)飄々とした、と言うか、淡々とした、と言うか、それでいて間合いが絶妙で、一瞬のうちに時間と空間を飛ばすことができる演劇の利点を縦横無尽に使って、ごく自然にSFが成立する力量はすごいと思います。
舞台は近未来ですが、例によって荒唐無稽、いや、でもひょっとしてあるかも、とも思え、ありえない展開なのに引き込まれ、クールなやり取りなのに切なく、どんでん返しも意外な展開も問題の解決もなくラストを迎えるのだけれど、物足りなくもなく。こういうホンを書けるのってすごいなぁ。
「お祖母ちゃんの長生きの秘訣はね、
誰も見ていない時、死んでいるのよ」
って・・・

私は特にSFファンではありませんが「時間」ものはけっこう好きかも。
時間どろぼうは一体だれかな。モモみたいに灰色の男は出てきません、念のため。

ええっと、スカッと爽快な芝居が好きな人にはどうかしら?
めんどくさい話は苦手という人にもどうかなぁ。
あくまでも個人的な好みですので。
私はこの不思議な味の舞台が気に入っています。

残念だったのは暗転がちょっと多くて長いので緊張感が途切れたところがあるのと、上手の手前の袖の出入りに幕が動くのは好きじゃなかったなぁ。

前田さんのインタビューも興味のある方はどうぞ。↓



作・演出:前川知大
出演:浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、森下 創、緒方健児
西牟田 恵、内田 慈、安井順平
紀伊國屋ホール

イキウメ公式サイト

前田知大さんのインタビュー


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by sk_miyuki | 2008-07-04 00:33 | 観劇 | Trackback | Comments(0)

早期退職して50歳から演劇生活中の阪口美由紀のブログ。稽古・公演・映像・観劇メモ。2017年からシェイクスピアの原語上演やシェイクスピアを原語で読む会にも関わっています。ぼちぼち始めたモノ減らしや健康のメモなども。年々物忘れ力が上がるので備忘録ブログです。


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