かわいそうな子・・・(加筆しました)
2011年 11月 29日
「かわいそう、って言われるとすっごくむかつく。」
って言ってるのをたまたま聞いたんだけど、それ、わかります。
小さい頃に父親が急死して祖父母に育てられたので子どもの頃はイヤってほど
「かわいそう」
と言われた。
だから
「私はかわいそうな子じゃない、じいちゃんばぁちゃんに育ててもらってるし、学校も行ってるし、なんも困ってることなんかない。」
と言いもし、自分にも言い聞かせていた、
んだろうなぁ、きっと。
だから子どもの頃親に甘えるってことがなかったんだね。
これもようやく最近になって気が付いたんだよね。
子どもたちはもちろん私に甘えてくるわけなんだけど、
ああ、私はこんなことしてなかったんだな、って。
いや、ほんとに小さい時はだれかにしてはいたんだろうけども。
物ごころついてから世の中には甘えるのが上手い人間と下手な人間がいるんだ、と気づいた。
結果的には今となっては人生なんでもありなんだから、自分の生育の過程がどうあろうとそれもすべてひっくるめての今の自分なんだから、むしろいろいろあったほうがおもしろいじゃん、ってなもんなんだけどね。
かわいそう、に戻るとね、
たまに自分の子どもの頃のこと話すじゃない?
そうしたらこどもたちに
「ママ、かわいそう。」
って言われたんだよね。
そうしたら、その時になんだかストン、と落ちるものがあったんだよね。
「ああ、そうか、わたし、かわいそうな子どもだったんだぁ。」
って、なんだか納得してね。すっきりしちゃったね。
初めに書いた「かわいそう」の印象と矛盾するみたいなんだけど、自分で認めちゃうと、それすらネタにできそう、と言うか、そうなのよぉ、かわいそうでしょ、あはは、みたいな?
子ども育てたり孫育てたりすると自分のこともものすごく気づかされることが多くてホント、おもしろい。
ちょっと加筆すると(12月5日)
うちのこどもたちが「かわいそう」って言ったのはもちろん一般的な同情からじゃなくて私のことをよくわかっていて愛してくれているからこその言葉だったんだよね。だから私も素直になれて、子どもの頃からの肩の荷がストンとおちた気がしたの。念のため。