悪い奴ほどよく眠る:DVD
2013年 11月 13日
クロサワ版ハムレット?
なんて聞いたことがあったので気になっていたんですよね。
うん、まぁ、設定としては自殺した父親の復讐だったり
オフィーリアっぽいお嬢さんが出てきたり
彼女を愛してやまない兄がいたり
なんだけど。
でも、明らかに「マクベス」を原作にした「蜘蛛巣城」とは趣が違うよね。
まぁそんなことより1960年に作られたこの映画
豪華な俳優陣の演技がともかく楽しめる
と言うかすごさに見とれる
というか。
だってそこに居るだけで一目で悪徳官僚だったり
小役人だったり(藤原鎌足さん、すごい!)するんだものねぇ。
新聞記者だったり女中さんだったり
一瞬しか出ない殺し屋(田中邦衛さんだ!)だったり。
今見てもちっとも色あせない。
巨悪に敢然と立ち向かう・・・
と言うには個人的な復讐だったり
女に惚れてしまって弱みになる・・・
と言うこところは
それもニンゲンだよね。
でも、ラストはあまりに救いがないからなぁ。
結局タイトル通りなのかなぁ、
今も変わらんじゃないか
と脱力してしまうには
今の現実の暗闇は大きいな。
下のニンゲンだけが踏みつけにされて
陰で悪い奴が金儲けしてニンマリしてる
ってのは映画の中だけにしてほしい。
予告動画