大野一雄舞踏研究所の稽古に初参加してきました:日常が踊りの先生だ
2013年 12月 12日
大野一雄舞踏研究所
に行くことが出来ました。
現在はご子息の大野慶人さんが稽古をつけていらっしゃいます。
親子二代にわたって世界的にご活躍の舞踏家の稽古にだれでも参加できるなんて。
2か月前に恐る恐る電話すると、先生が直接出られてびっくりし
「あの、初めてで。トシもいっているのですが、大丈夫でしょうか?」
とお聞きすると
「わたくしは74歳ですが、やっております。」
と答えられ恐縮しました。
その時は台風で断念してやっと今週行けました。
11月はヨーロッパツアーのご予定でしたので稽古はなかったのですが
なんと10月27日に骨折なさってツアーは中止になったとか。
今月から稽古を再開されてまだ右足にギプスをつけてらっしゃいます。
今回の稽古の参加者は15~6名でしょうか。
時間になると慶人先生がおけがをなさった時のお話から始められ
大野一雄さんのこと、土方巽さんのこと、世界各国のダンサーや芸術家さんのこと
三島由紀夫のこと、世界ツアーのこと、
から慶人先生が近所の幼稚園でクリスマス会のサンタをなさった話まで
とにかくお話を聞いているだけで別世界に居るようで
一人一人の目をしっかり見てお話され
ギプスをつけてもしゃんと背筋の伸びた端正なたたずまいに
ただただ見とれて聞いていました。
「けがをしたのは大野一雄の誕生日の日でした。
何かを教えてくれたのではないかと感じています。
今、一層次の世代に伝えていかなければと思っています。」
と、おっしゃって稽古を始められました。
「空間と出会う」から「自分の身体と出会う:あなたはすべてをもっています」「紙一重」
などなど音楽に合わせてその都度テーマに合わせて動きます。
「あなたがたはすでに作品になっています」
数々の世界的ダンサーや芸術家が訪れた稽古場という空間がそれ自体素晴らしくて
上手いも下手も技術の有無もなく動くことってなんて楽しいんだろう
と感じることができました。
先生のインタビュー動画を見つけたので自分用のメモに。
はいから万歳ー2009年8月(大野一雄さん102歳、大野慶人さん71歳)
大野慶人(1/4)
~舞踏とは?~
大野慶人(2/4)
~「立つ」とは?-花になること~
大野慶人(3/4)
~♪タイムウインド~
大野慶人(4/4)
~人形・踊る大野一雄 ♪夢の夢~
舞踏とは?
「命をたいせつにすること。
自分だけでなく、ひとの命もたいせつにすること」
「魂の糧、魂の食べ物」
「生きていることのたいせつさが舞踏かもしれません。」
ここにも詳しく書かれていました。
2006年10月27日「ヨコハマ経済新聞」
100歳を迎える世界的舞踏家・大野一雄。
縁の地・横浜で進むアーカイブ構想とは?
私ごときが気安く2ショットなんぞ撮らせていただける方ではないのですが
「ええ、ええ。どうぞ。」
と、穏やかな笑顔で
気軽にだれとでもカメラにおさまってくださいます。