オックスフォード大学演劇協会(OUDS)来日公演:十二夜"The Twelfth Night"
2014年 08月 01日
2年ぶりの来日公演とのことでKAATにて。
このあと2日、3日と東京芸術劇場で上演されます。
実は東京公演に行こうとしたら早々にチケットが完売になっていましてあわててKAATのチケットを買いました。
このOUDSの公演は前回も見ています。
その時の演目は「から騒ぎ」で、時代背景をぐっと現代に引き寄せた設定でしたが、今回はかなりオーソドックスなつくりでした。
でも、さすがにシェイクスピアのお国とあって台詞のものにしかたがみごとでした。所々クスッとさせてくれる演出もあって楽しかった。客席へのフリが多いシーンもあり、シェイクスピアの時代にもきっとこうして舞台と客席とで楽しくやりとりしていたんだろうなぁと思いました。
やっぱり日本の観客は大人しいんですけどね。
ひとりの役者がいくつかの役を掛け持ちするのもよくあることですが、今回は道化役のかけもちの仕方とその重ね方(?)が面白かったです。道化の扱いが興味深かったですね。
それにしてもやはり「十二夜」は一筋縄ではいかない作品ですね。
今回はラストの道化の歌があまりにも物悲しく聞こえてそれまでの「喜劇」の様相が消えて行ってしまいそうでした。
オーシーノーと従者たちの関係も一味違っていて楽しめました。
ヴァイオラの恋心も切なかったですね。
私も「十二夜」に3回も出演できたのは幸せだったなぁ、とまたしみじみ思いました。