「ノゾエ征爾演劇ワークショップ2018」先週末は彩の国さいたま芸術劇場大ホールで2度目の全体稽古。
それがなんと3日間連続でした。
毎回稽古の始まりにノゾエさんがごあいさつされるのですが、
客席に座る400人強の参加者をごらんになっては
「みなさん、今日もよくいらしてくださいました。」
と感無量のお声で話されます。
ポツリポツリと辞退される方が出ていて、それはご本人のご健康だったりご家族の介護だったりするようで
「こうしてみなさんが集まるだけでも奇跡のようなことなんですね。」
と話されます。
「だからこそ、どこにもない演劇をみなさんとスタッフで良いものにしたいと思います。」
とも。
芝居の中で個々の出演者の経験などを語る場面もあるのですが、ほんの数行にも胸をつくような言葉があり、ノゾエさんやそこにいる一同が静まり返ることもしばしばです。
で、
今回の本番での席は80プラスのおねぇさまがたとご一緒なのですが、みなさんとってもチャーミング。
ある日の短い休憩中の話題は
「最近は死ぬ人が多くて火葬が間に合わないんですって。」
「わたくしの知人は亡くなってから10日も待ったのよ。」
「他所へ回されることもあるのよね。」
「近所のマンションをこっそり冷凍した遺体の安置所にしてたのがバレて大騒ぎになったのよ。」
「冷凍にすると重ねてたくさん置けますものね。」
「空いてる時に死なないとたいへん。」
「予約するわけにもいかないし。」
「ほんと、オチオチ死ねないわね。」
「オホホホホ。」
と、実に楽しげにこの話題に興じてらしたのでした。
老人小娘の私としては返答に困るのですが、おねぇさまがたの
「もういつ死ぬかわからないんだから、楽しまなくちゃね。」
と、嬉々として演劇に取り組む姿にいつも励まされています。