ゴールド・アーツ・クラブ『病は気から』を観劇しました。


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さいたまにゴールド・アーツ・クラブの『病は気から』を見に行ってきました。
「一万人のゴールド・シアター」と前回の『病は気から』ワークショップには参加していたので、顔見知りのみなさんが元気に舞台で飛び跳ねているのを拝見してうれしくなりました。

その二つの参加を通じて交友が続いてる方々も多数出演しています。

中にはこのさいたまへの出演で演劇に目覚めて本格的に演劇活動を始めた方も。


370人、それも60歳以上の男女(多分70代以上のほうが圧倒的に多い)が舞台上に乗っているとそれだけで壮観です。全員がわらわらと進み出てくるのを見るとそれだけでなんだかわからないけど胸が騒ぐ。なんだろう、命のエネルギーのようなものを感じるからかな。
いわゆる「演劇」の上手い下手とかテクニックとかせりふ回しとか身のこなしとか間とか、そういうものを全部すっ飛ばしてしまうパワーを感じる。


発表会の時より格段にパワーアップした舞台装置と演出。変わらないはえぎわメンバーとネクストシアターなど若手俳優たちの力強いサポート。スクリーンも加わって出演者の顔が大きく見えるのもいい。


なにより、ノゾエ征爾はすごい!(←「さん」なんて気安く付けられないほどすごい!)

それは今までノゾエさんの演出を受けるという幸運に3回も恵まれて(2012年の「ライフスタイル体操第一」にアンサンブル出演したのが劇団はえぎわとの出会いです)よくわかっているのだけれど、改めてノゾエさんの人間愛と演劇愛を感じます。
実は舞台上よりも後ろに立って全体に指揮をしているノゾエさんのほうがよく見えるという席で、ノゾエさんのその様子が素敵すぎてついつい舞台から視線をはずしてノゾエさんを見つめてしまうという邪道を何度かしてしまった。(←良い子はマネしてはいけません)


そして、モリエールの『病は気から』の台詞が老人にはまりすぎる。なにしろ本物の「老人」だからね。
現代医療の風刺ともとれるし、薬依存の現代人への皮肉ともとれるし、いや、そんなことはどうでもいいのかもしれないけど。
だって「死ぬ、死ぬ」って言葉が高齢者の口から体から何度も発せられるんだよ。元気な声で。
プロンプターの声のほうが大きかったりするんだよ。そりゃそうよ、老人はね、聞こえないものね。立ったり座ったり横になったりダンスしたり、なんなら巨大なベッドの上に登ったり降りたりするのだってたいへんな人がいるはず。でもね、出来ちゃうんだよね。1行の台詞が覚えられなくたって舞台に立ちたいんだよね。それをサポートする若者たちがまた素敵。

はえぎわメンバーのとみぃや龍茶さんやミワクさんの姿も見られてラッキー!


こういうことをさせちゃう演劇ってなんだろうな、って思う。
生身の人間が人前で全身をさらして精いっぱい台詞を言って、それを見ている人間がいて。それでどちらも心がぐらぐらするんだよね。

演劇ってほんといろんな形(?)があって、それで人が元気で楽しくなるならいいんじゃないの、ねぇ?


『病は気から』は8日までです。まだ間に合うかも。

詳細はこちらです。

ステージナタリーのサイトには素敵な写真もたくさんあります。













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by sk_miyuki | 2018-10-06 21:34 | 観劇 | Trackback | Comments(0)

50歳から演劇生活中の阪口美由紀のブログ。稽古・公演・映像・観劇メモや日々のあれこれ。2018年から「仮想定規」メンバー。2018年エジンバラフリンジに参加しました。Member of KASO JOGI. Perform at 2018 Edinburgh Festival Fringe.


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